王道の言語学入門書

丸山圭三郎(2012[2008])『言葉とは何か』筑摩書房 ところで、道具・手段としての外国語学習の必要性は認めるにしても、もし言葉を学ぶ意義がそんな実用性のみに限られるとしたら、いささか寂しい気がします。(本書 p.1 … 続きを読む王道の言語学入門書

200ページでウィトゲンシュタインの歩みをつかむ

永井均(1995)『ウィトゲンシュタイン入門』筑摩書房 私は、私自身が読者とウィトゲンシュタインをつなぐ梯子となることを願ったのである。もちろんその梯子は、昇りきった後は投げ捨てられるべき梯子にすぎない。(本書 p.8) … 続きを読む200ページでウィトゲンシュタインの歩みをつかむ

同時通訳はソビエト生まれ

米原万里(2003)『ガセネッタ&シモネッタ』文藝春秋 「あーら、米原さんて、最近はもっぱら通訳業の産業廃棄物をチョコチョコッとリサイクルして出版部門へ流し、甘い汁を吸っているっていう評判だわよ」 とシモネッタとガセネッ … 続きを読む同時通訳はソビエト生まれ

言葉は相手の暮らしを知ってこそ分かる

青木晴夫(1998)『滅びゆくことばを追って -インディアン文化への挽歌』岩波書店 一度、リズおばさんの義弟に、キイチゴを取りに行こうと誘われたことがある。彼のジープに乗ったところが、そのあとが勇ましかった。(中略)七十 … 続きを読む言葉は相手の暮らしを知ってこそ分かる

大言語学者同士の交遊録

オットー・イェスペルセン(1962)『イェスペルセン自叙伝』研究社 キーン自身は守ったが、私が不幸にして常に(ことに外国語で書くときはけっして)従うことができたと限らなかったいちじるしい忠告を彼は私に与えてくれた。その忠 … 続きを読む大言語学者同士の交遊録

考える力を身につけるために

外山滋比古(1986)『思考の整理学』筑摩書房 人間には、グライダー能力と飛行機能力がある。受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明、発見するのが後者である。 (中略)学校はグライダー人間をつくるには適しているが … 続きを読む考える力を身につけるために

ことばにまつわるふしぎなエッセイ

千野栄一(1999)『ことばの樹海』青土社 ある言語には数詞が五までしかないというと、そんな未開な、とくる。(中略)〇と一しかない野蛮(?)な言語が、コンピューターの言語であるというのは何としても皮肉なことである。(本書 … 続きを読むことばにまつわるふしぎなエッセイ

やっぱり言語は思考に影響を与える!

ドイッチャー,ガイ(2012)『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』インターシフト 今日の言語学者や心理学者の大半は、母語が話しての思考に影響を及ぼし得るという見方を頭から否定したり、たとえ影響があったとしてもきわめて … 続きを読むやっぱり言語は思考に影響を与える!

修辞学以前のレトリック

リチャード・A・レイナム 著/早乙女忠 訳(1994)『雄弁の動機-ルネサンス文学とレトリック』ありな書房 レトリック的人間は生来、単一の価値体系ではなく、複数の価値体系に支配される。つまり単一の世界観を信奉するのではな … 続きを読む修辞学以前のレトリック

コセリウの考えを知るために

エウジェニオ・コセリウ著/田中克彦・かめいたかし訳(1981)『うつりゆくこそことばなれ』クロノス 構造主義は変化(改新の拡散)を転化(別の構造による構造の置き換え)と同一視し、古いのと新しいのとの二つの構造がならび存し … 続きを読むコセリウの考えを知るために