物語についての物語についての物語…

森見登美彦(2018)『熱帯』文藝春秋 「あなたは何もご存じない」 彼女は指を立てて静かに言った。 「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」 本書 p.37 「世界の中心には謎がある」 本書 p.455 熱帯 ふしぎ … 続きを読む物語についての物語についての物語…

京都では狸も天狗も駆け引き中

森見登美彦(2015)『有頂天家族 二代目の帰朝』幻冬舎 「ぱおんぱおん、どうしたことか?」  私は長い鼻をあげて西の空を見た。  滑るように春の空から舞い降りてきたのは、ひとりの英国紳士であった。(本書 p.24) 前 … 続きを読む京都では狸も天狗も駆け引き中

京都をぐるぐる、案内もぐるぐる

森見登美彦(2014)『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』新潮社 登美彦氏は煙草を吸いながら、「進々堂で構想を練っているのだぞ」という顔をした。顔のことばかり気にかかって、考えはまとまらなかった。(本書 p.60) 『聖なる … 続きを読む京都をぐるぐる、案内もぐるぐる

竹林に行くと美女がいる?

森見登美彦(2010)『美女と竹林』光文社 登美彦氏は腕組みをして考えていたが、「何でもいいから書いてみろ。この世にあるもので、やみくもに好きなものを書いてみろ」と自分に言い聞かせた。そして、まるで書き初めをするかのよう … 続きを読む竹林に行くと美女がいる?

冒険上手な怠け者

森見登美彦(2013)『聖なる怠け者の冒険』朝日新聞出版  記者は「あなたを何と呼べばよろしいですか?」と訊ねた。 怪人は胸を張ってこたえた。 「『ぽんぽこ仮面』と呼ばれることを希望する」 (本書 p.16) 聖なる怠け … 続きを読む冒険上手な怠け者