物語についての物語についての物語…

森見登美彦(2018)『熱帯』文藝春秋 「あなたは何もご存じない」 彼女は指を立てて静かに言った。 「この本を最後まで読んだ人間はいないんです」 本書 p.37 「世界の中心には謎がある」 本書 p.455 熱帯 ふしぎ … 続きを読む物語についての物語についての物語…

考えも反省もない日本陸軍のエリートたち

半藤一利(1998)『ノモンハンの夏』文藝春秋 服部や辻が敵の戦力を判定するのに大きな努力をした形跡は全くない。ともかく、ソ蒙軍の後方基地からは七五〇キロメートル余も離れている。不毛の砂漠地帯をこえて長大な兵站を維持する … 続きを読む考えも反省もない日本陸軍のエリートたち

昭和史の大家と国際情勢の専門家が語りつくす近代

半藤一利、佐藤優(2016)『21世紀の戦争論 昭和史から考える』文藝春秋 半藤 (筆者註:辻政信は)眼光も炯々としていて、人を引きつける迫力のようなものはあったと思います。(本書 p.54) 佐藤 この釧路-留萌線での … 続きを読む昭和史の大家と国際情勢の専門家が語りつくす近代

世界を立体的に把握して時代を先読みする

池上彰 佐藤優(2015)『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書』文藝春秋 佐藤 (前略)入学歴ばかりを求めるのは、いまの日本では、何もビリギャルに限った話ではありません。そういう人間がいくら大学に集まっても、国は強くな … 続きを読む世界を立体的に把握して時代を先読みする

儲けより社会のためを考えた明治の経営者

鹿島 茂(2013)『渋沢栄一 下 論語篇』平凡社 渋沢が子供や孫などを実業界に進ませたがったのは、一族郎党で財閥を形成するためではなかった。(中略)息子や孫たちには、あくまで、経済界に入って自助努力で出世することを望ん … 続きを読む儲けより社会のためを考えた明治の経営者

生きづらい世界を生き抜く知識のつけ方

池上彰・佐藤優(2014)『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』文藝春秋 池上 もう一つ、今イスラエルが最も恐れているのは、隣国ヨルダンの王制が崩壊することでしょう。(本書 p.150) 池上 韓国(前略)北朝鮮 … 続きを読む生きづらい世界を生き抜く知識のつけ方

商人から幕臣になった26歳

鹿島茂(2013)『渋沢栄一 上 算盤篇』文藝春秋 埼玉の農民の小倅が、代官に面罵されたのがきっかけで討幕運動に加わり、いったんは、高崎城を襲って横浜の居留地を焼き討ちにしようと試みたが、ひょんなきっかけで一橋家に仕える … 続きを読む商人から幕臣になった26歳

同時通訳はソビエト生まれ

米原万里(2003)『ガセネッタ&シモネッタ』文藝春秋 「あーら、米原さんて、最近はもっぱら通訳業の産業廃棄物をチョコチョコッとリサイクルして出版部門へ流し、甘い汁を吸っているっていう評判だわよ」 とシモネッタとガセネッ … 続きを読む同時通訳はソビエト生まれ

子供の才能を発掘するしたたかなアメリカ

ダットン, ジュディ著/横山啓明 訳(2012)『理系の子-高校生科学オリンピックの青春』文藝春秋 ブルースの病気とキャトリンの事故の治療費がかさみ、ホーニグ夫妻には娘を大学に行かせる金はなかった。奨学金を勝ち取ることは … 続きを読む子供の才能を発掘するしたたかなアメリカ