佐藤優論の取っ掛かりはコレ


佐藤優(2015)『知の教室』文藝春秋

この十年間、無我夢中で走ってきたが、このあたりで自分の作家生活について中間総括をしたいと思っていた。(本書 p.475)

佐藤優がこれまであちこちの本に掲載してきた論考をまとめたものです。

上手な構成になっていて、「読みたいな」と思っていた文章がまとまって入っている、佐藤優のエッセンスとも言える本です。月刊佐藤優ともいわれるぐらいのペースで本を出しているので、彼の思想を全部フォローするのは大変です。手っ取り早く知りたい、または一部分の論を深く掘り下げるために全体を見渡したい、そういう方に最適の本といえます。

構成としては最初に佐藤優の一日の仕事の配分、次に情報の集め方と使い方、情報を使うための基礎教養の付け方、そして最後に教養を用いた情報分析実践、となっています。これでサラリーパーソンが生き抜くための、一通りの手段と知識が見渡せるようになっています。

分量と値段を考えたら、お得な本だと思います。