中国人は快楽に向かう?

竹内実(2009)『中国という世界-人・風土・近代』岩波書店 -チュウゴクはどうなるのですか。 たしかに、興味のある問題である。 ひとから質問されるまでもない。自分でもすぐには答えが見つからない大きな疑問で、自縄自縛にな … 続きを読む中国人は快楽に向かう?

言葉は相手の暮らしを知ってこそ分かる

青木晴夫(1998)『滅びゆくことばを追って -インディアン文化への挽歌』岩波書店 一度、リズおばさんの義弟に、キイチゴを取りに行こうと誘われたことがある。彼のジープに乗ったところが、そのあとが勇ましかった。(中略)七十 … 続きを読む言葉は相手の暮らしを知ってこそ分かる

知の格闘技としての名画

高階秀爾(1986)『名画を見る眼』岩波書店 このような新古典主義の「理想美」の美学に対し、ロマン派は、はっきりと人間ひとりひとりの感受性を重んじた「個性美」の世界を対置させた。「美」とは、万人に共通な唯一絶対のものでは … 続きを読む知の格闘技としての名画

歴史をつくった負け組みたち

山口昌男(2005)『「敗者」の精神史〈上・下〉』岩波書店 覚馬も結局は、公の世界に足を突っ込む権威高官の地位に身を置かないという意味では、敗者の立場を貫いたと言えるのかもしれない。覚馬なくば、京都は学問の府の位置を獲得 … 続きを読む歴史をつくった負け組みたち

国境線が無いまま700年。大国家ローマ帝国が30年で自壊した理由とは?

南川高志(2013)『新・ローマ帝国衰亡史』岩波書店 現代的観点からすれば、特定の民族にこだわらない寛大な措置と見えるかもしれないが、そもそもローマ人は「民族」という考え方を19世紀以降のような特殊な意味で理解していなか … 続きを読む国境線が無いまま700年。大国家ローマ帝国が30年で自壊した理由とは?

沖縄から離れない影

大城立裕(2011)『カクテルパーティ』岩波書店 やっぱり卑怯だ」小川氏が叫んだ。「そのような話にそらして、いま当面の話題からにげようとしている」 「そうですね」孫氏は、ほとんど涙ぐみながら、「ただ、あなたがたが当然考え … 続きを読む沖縄から離れない影

グアムを通して日本人を知る試み

山口誠(2007)『グアムと日本人-戦争を埋立てた楽園』岩波書店 帰国後の横井氏をめぐる報道が過熱していくと、「生きていた英霊」横井氏は、時が経つにつれて説明不要な有名人「ヨコイさん」という固有名を獲得し、奇妙な言行で知 … 続きを読むグアムを通して日本人を知る試み

これからのメディアを知るために

佐藤卓己(1998)『現代メディア史』岩波書店 書物は19世紀半ばすでに「旧いメディア」と見なされていた。大衆社会到来の400年前にメディアとして完成した書物が、大衆を前提としていないのは当然であった。(本書 p.43) … 続きを読むこれからのメディアを知るために

雑誌じゃないよ超雑誌『キング』

佐藤卓己(2002)『キングの時代』岩波書店 雑誌メディアは、読者対象を細分化することによって発展するものであり、(中略)つまり、細分化可能な領域が存在する限り、雑誌は「専門化」していくことになる。(中略)こうした個別雑 … 続きを読む雑誌じゃないよ超雑誌『キング』

経済学を学ぼうと思ったら

佐和隆光(1982)『経済学とは何だろうか』岩波書店 アメリカには夥しい数のビジネス・スクール(経営学の大学院)がある。ビジネス・スクールの卒業証書である経営学修士(MBA)の肩書きが、この国でビジネス・エリートたるため … 続きを読む経済学を学ぼうと思ったら