同時通訳はソビエト生まれ

米原万里(2003)『ガセネッタ&シモネッタ』文藝春秋 「あーら、米原さんて、最近はもっぱら通訳業の産業廃棄物をチョコチョコッとリサイクルして出版部門へ流し、甘い汁を吸っているっていう評判だわよ」 とシモネッタとガセネッ … 続きを読む同時通訳はソビエト生まれ

正倉院の拝観が従五位以上に限られていた頃

桑原武夫(1958)『この人々』文藝春秋新社 彼(筆者註:西堀栄三郎)のお母さんは出産日、二階で急に産気づかれ、下におりようとした階段の半ばで彼が生まれ、下まで転げ落ちたが全く負傷しなかったというのは事実である。(本書 … 続きを読む正倉院の拝観が従五位以上に限られていた頃

大学教授も気楽じゃない

今野浩(2013)『工学部ヒラノ教授』新潮社 どこでもそうだが、私立大学の場合は、1人の教官が面倒を見る学生数は国立の約3倍、講義負担も2倍以上である。国際水準の研究者を目指す者にとって重要な事は、研究時間が確保されるこ … 続きを読む大学教授も気楽じゃない

考える力を身につけるために

外山滋比古(1986)『思考の整理学』筑摩書房 人間には、グライダー能力と飛行機能力がある。受動的に知識を得るのが前者、自分でものごとを発明、発見するのが後者である。 (中略)学校はグライダー人間をつくるには適しているが … 続きを読む考える力を身につけるために

南方熊楠、渋沢敬三、新村出らとの交遊録

岡茂雄(1974)『本屋風情』平凡社 風呂場の外がわに下駄の足音が近づいた。「湯加減はどうかな」と翁の声。「結構です」と応える。しばらくするとまた足音がして「湯加減はどうかな」。「結構です」。繰り返すこと三回。わずか十五 … 続きを読む南方熊楠、渋沢敬三、新村出らとの交遊録

文章で食べていくために

ノア, リュークマン著 池 央耿訳(2001)『プロになるための文章術-なぜ没なのか』河出書房新社 2点の原稿を前に、これから出版の可否を判断する閲読者の立場を想像すればいい。5ページから先を読み進むべき原稿と、そこで擱 … 続きを読む文章で食べていくために

適切さと美しさの間の悩み

米原万里(2010)[1998]『不実な美女か貞淑な醜女か』新潮社 不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫) 通訳や言語の話を書いたエッセイ集。語学を生業にする人にとっては、とても面白く読める本。 著者の周りが特別 … 続きを読む適切さと美しさの間の悩み