腰かけのつもりの仕事を極めて第一人者になった話

小塚昌彦(2013)『ぼくのつくった書体の話』グラフィック社 最終面接で将来の希望を聞かれた際に、私が迷わず「新聞記者になりたい」と言ったところ、面接官であった工務局長が「君にとって工務局は腰かけのつもりか?」。それに対 … 続きを読む腰かけのつもりの仕事を極めて第一人者になった話

知の格闘技としての名画

高階秀爾(1986)『名画を見る眼』岩波書店 このような新古典主義の「理想美」の美学に対し、ロマン派は、はっきりと人間ひとりひとりの感受性を重んじた「個性美」の世界を対置させた。「美」とは、万人に共通な唯一絶対のものでは … 続きを読む知の格闘技としての名画

東京の建築を再発見

藤森照信(1986)『建築探偵の冒険 東京篇』筑摩書房 「こないだ古本屋で買った建材メーカーのカタログに、使用例として聖蹟記念館って変な楕円形の建物が載ってたでしょ。あれ、場所がわかんなかったけど、色々考えたら京王線の聖 … 続きを読む東京の建築を再発見

建築の面白さが伝わる本

藤森照信(2008)『建築史的モンダイ』筑摩書房 あなたの家が木造だったら、外に出て確かめて欲しい。コンクリートの基礎の上から壁が立ち上るわけだが、壁の部分は基礎より数センチ外側に出ているにちがいない。その出っ張った部分 … 続きを読む建築の面白さが伝わる本

読むと絵画の見方が変わる

バクサンドール, マイケル[篠塚二三男・石原宏・豊泉尚美・池上公平訳](1989)『ルネサンス絵画の社会史』平凡社 この本(筆者註:ヤコブス・デ・ケッソリス(1493)『チェスの書』)はチェスになぞえらえて社会階層を表し … 続きを読む読むと絵画の見方が変わる

書の営みと試行錯誤の歴史

石川九楊(1990)『書の終焉 近代書史論』同朋社出版 実際にはこれまで一度たりとも真正面から近代書史が本当の意味で問われ、書かれたことなどなかったと言っても言いすぎではないように思う。(本書 p.5) 現代の書にとって … 続きを読む書の営みと試行錯誤の歴史